マイ♡スイートホーム in Britain

イギリスお家奮闘記

イギリスで突然バードウォッチャーになる


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田舎暮らしの我が家の庭は木が多く、

近くに大きな森もあるせいか

毎日庭でたくさんの野鳥を見ることができます。

うーんと、より正確に言うと

たくさんの野鳥の声を聞くことができる、かな。

小さい鳥達は動きが素早く、いつでもその姿を肉眼で

はっきり見られるわけではないので。

 

私、元々動物は大好きなんですけど

野鳥については全くの初心者です。

日本にいた時、名前と顔が一致、

いや名前と姿?が一致していた鳥といえば

スズメ、カラス、ハト、カモメ、ツバメくらい。

ああ、あとハクチョウとアヒルも?

まぁその程度だったのですが。

 

そんな私が今では双眼鏡とスマホを常時携え、

ダイニングの窓から我が家の庭、

お気に入りのガーデン・シアターを

賑やかに飛び交う野鳥達を追いかけ、

時にはシアターに飛び入り出演してシャッターチャンスを狙う

いっぱしのバードウォッチャーに!

 

ドシロウトの私を

野鳥ワールドに引っ張り込んだのは

このロビンちゃん。

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カメラ目線してくれてありがとう!

オレンジ色に染まった胸を膨らませ

誰よりも澄んだ高い声で歌う

人懐っこくて超キュートな鳥です。

 

夫が庭の土を耕したり、

木の枝や葉っぱを剪定していると、

平気ですぐそばに来て面白そうに眺めています。

夫が言うには

耕した土や切り落とした枝や葉っぱの裏には

たくさんの虫がいるのを知ってるからだそうです。

さすが庭師の友達と言われる鳥ですね。

 

うちにいるロビンはEuropean Robin という種で、

日本のコマドリとは異なるらしく、

確かに写真で比べると体の模様も違うし、

European Robin はぽっちゃりした体型で

日本のコマドリの方がスラッとしてますね。

なので私はコマドリと言わずに

彼らをロビンと呼ぶことにしています。

 

私にとってのロビンは

個人的にとても思い入れのある鳥でもあります。

小学生の時に初めて読んで今でも大好きな小説

秘密の花園』にも重要な役で出て来ます。

地面をつつき、

主人公に花園の鍵のありかを教える

とても頭のいい鳥。

ピーター・ラビットの絵本にも登場してますよね。

 

うちのロビンも

夫が餌やりのトレイを庭に設置にした時、

他のどの鳥にも先に見つけてそこで食べました。

とても好奇心の強い、

観察眼の鋭い賢い鳥なんです。

 

イギリスではロビンは

クリスマスの鳥としても有名みたいですね。

結婚前に夫がくれたクリスマスカードも

ロビンの絵でした。

 

そんなこんなでロビンに始まり、

次々に夫が指差して新しい野鳥達を教えてくれたので

その魅力にどハマりしてしまいました。

 

今のところ、

我が家の庭で確認できた野鳥達は

ロビン

ブラックバード

キジバト

カラス

スズメ

カササギ

シジュウカラ

アオガラ

ミソサザイ

シメ

ゴシキシメ

カケス

アオサギ

など。

 

このうちスズメは前庭限定。

なぜか陽当たりいい裏庭には来ないのです。

天敵でもいるのかな?

 

小さい野鳥の観察は超難しいです。

彼らは動きが早く、こちらがちょっとでも動くと

警戒してすぐに飛び立ってしまうので、

初心者の私はちょっとモヤモヤします。

もっといい望遠レンズと三脚がほしい〜

 

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シジュウカラカップル 頑張って撮れました〜

 

鳥を見た後に夫が持っている野鳥の本で調べ

名前を確認します。

なのでまず英語の名前で覚え

それから辞書を引いて、

ヘェ〜これがあの鳥だったんだと納得。

 

イギリスにはRSPB(王立鳥類保護協会)

という自然保護団体が主催する

Big Garden Birdwatch という

バードウォッチングの調査があります。

1月末の指定した3日間のうち

いつでもいいので1時間を選び、

自分の庭に降り立った野鳥の数を数え

RSPBに報告するんだそう。

 

毎年およそ50万人が参加する

大規模なイベントです。

データが野鳥保護に役立つだけでなく、

この国の人達の

野鳥への深い愛情が伝わってきます。

 

残念ながら今年は間に合いませんでしたが、

来年は絶対うちも参加しようと思います。

因みに今年の被観察数トップはスズメ。

17年連続の栄冠です。

ロビンちゃんも8位でトップテン入り。

 

ただ心配なのは、

この調査が始まった1979年以降

観察される野鳥の数が激減していること。

スズメは53%減、ロビンも32%減だそうです。

原因はやはり汚染や気候変動、

緑の減少などのようで、

ナショナル・トラストなどによる

自然保護が活発なイギリスと言えど、

例外ではないんですね。

 

私達に出来るのはせいぜいエサやりと

ストレスのない環境作りくらいですが、

鳥達にはいつも思う存分

可愛い歌声で気持ち良く歌ってもらいたいな。