マイ♡スイートホーム in Britain

イギリスお家奮闘記

イギリスの野鳥たち④ ブラックバード・ジュニアが大ピンチ!

一昨日の夜9時過ぎ。

リビングでのんびりスマホのゲームに興じていたら、

ドンドンドンドン!

庭にいた夫が窓を激しく叩き、

外に出てくるようしきりに合図を送っています。

 

何事?

 

驚いて直ぐに庭に出て行くと

夫が庭の奥の茂みの中を覗き込んでいます。

 

ラットが罠に掛かったのかな?

 

日中お隣の奥さんが訪ねて来て

最近大型のネズミ、ラットが近所で目撃されている、

市内中心部のレストランの近くにいたラットが

お店が閉まってるので住宅街に来るようになったみたい、

お隣では業者に頼んで罠を仕掛けた、

なんて話をしたばかりだったので。

 

ウチでも数日前夫が庭でラットを目撃し

早速自前で罠を仕掛けていたのです。

 

でもラットではありませんでした。

茂みの中の、剪定した枝を積み上げた築山の中に

鳥が入って出れなくなったようです。

 

夫がスコップでそっと枝をどけ隙間を作ると、

黒っぽくて丸っこいモノが飛び出して来ました。

「ブラックバードのヒナだ!」

と夫。

「どうしてわかるの?」

と驚く私。

 

ちょうど暗くなり始めた時刻で

近視の私には鳥の形は分かるものの、それ以外の詳細は全く見えません。

 

ブラックバード・ジュニアはゆっくりと

ピョコン、ピョコンという感じで跳ねて

茂みの奥の暗い木の下に隠れてしまいました。

 

でもなんでヒナが1人で、

いや1羽でこんな時間に茂みにいるの?

まだ空を飛べる大きさにはなってないようだし

何かの弾みで巣から落ちたに違いない。

 

もうすぐ日没。

ここには猫やキツネも来るし、カラスもいて危険がいっぱい。

飛べないジュニアをこのままにしておいたら

食べられてしまうかもしれない!

大ピンチ!

 

生憎鳥カゴはないので

伏籠にするため夫が物置から大き目のカゴを見つけて来て

なんとか可哀想なジュニアを保護しようと

2人で一生懸命口笛を吹いて呼んだのですが

一旦近くまで来たものの、やっぱり茂みの隅っこに隠れてしまいました。

もう暗過ぎてほとんど何も見えない!

 

どうしようと途方に暮れていたところ

ミスター・ブラックバードが飛んで来て

茂みの上の木の枝に止まり、鳴き始めました。

すると呼応するように茂みの中から小さな鳴き声が。

 

「ダディの声に応えてるんだね。

僕達にはもうどうすることも出来ないし、

ここはひとまずミスターに任せよう」

 

という事で、とても心配でしたが

親子をそのまま庭に残して家に入りました。

 

その後直ぐにスマホで調べたところ

庭でブラックバードのヒナを見つけた時の対処法についての記事を発見。

 

記事によると、春から夏にかけての巣立ちのシーズンに

庭でヒナを見つけるのはよくあることなのだそうです。

いわば本格的に巣立つ前の練習のようなもので

親がエサを与えたり近くにいて援助しながら

ヒナは1〜2日庭で過ごすそうです。

 

羽が生えてないほど小さかったり

怪我をしてない限りはそのままにして大丈夫。

むしろ鳥の親は、

人間がそっとしておいてくれるのを望んでいる、

と書いてありました。

 

なーんだ!

だからミスターが側に行ったのね。

でも危険と隣合わせ、まさに命がけの練習です。

親が始終側にいて守っているスターリングと比べ

ブラックバードの巣立ちはストイックなのね!

 

夫にも記事を見せひとまず安心したものの

やはり次の日姿を見るまでは心配。

昨日の朝起きてすぐに庭に出てみました。

 

すると一昨日最初に見かけた築山の隣の藪の上に

ミセス・ブラックバードの姿が。

チュンチュンチュンととても小さな、静かで優しい声で鳴いています。

 

と、

ブラックバード・ジュニアが藪の中から出て来ました。

明るい朝の日射しの中、今度はハッキリと姿を確認。

スマホを持ってなかったので写真は撮れませんでしたが、

下のお借りした写真と同じように、

丸っこくてモフモフしてて超可愛い!

f:id:magpie214:20200602225509j:plain

愛くるしいブラックバードのヒナ

一昨日よりもっとずっと元気に芝生の上をピョンピョン跳ね、

背の低い木の枝に飛び上がりました。

ママも近くにいるし、これなら大丈夫そう!

 

この後、何回かそっと見に行ったのですが

ジュニアはより高い枝の上に居て

ミスターとミセスが交代でジュニアのそばに行き、

エサを口移しで食べさせているのを見ました。

ジュニアはどうやら1日で一人前に飛ぶことを覚えたようです。

 

夕方最後に見た時には姿が見えなかったものの

夫がお隣の庭の枝の方に飛んで行ったのを見たそうです。

今日もまだ姿を見ていません。

無事に巣立ち成功したのかな?

 

でも親鳥と比べるとまだ小さいし、

やっぱり危険がいっぱいなのは変わりない。

なんとか無事に成長して

ミスターとミセス、そして私達夫婦にも

庭でまた元気で愛らしい姿を見せてほしいな。

 

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イギリスの野鳥たち③ 我が子のためなら 超過保護?のスターリング親子

昨日はちょっと風がひんやりしてましたが

高曇りでまあまあのお天気。

 

いつもと変わらぬ平和な夕方の餌やりタイム。

 

と思ってたら、とっても面白い光景が観られました。

 

美味しそうにお皿からポリッジを食べる

ミセス・ブラックバード

 

そこへ突然、黒服の一団が空から舞い降りた!

 

別のブラックバード

 

でもよく見たら、

なんとスターリングの親子3人、いや親子3羽でした。

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ミセス・ブラックバード(左)とスターリング親子

スターリングって、

遠目で見るとブラックバードにそっくりなのですけど、

体はブラックバードよりやや小ぶりで

背中にまだら模様があるのが特徴。

子供は全体的に灰色です。

 

彼らは我がシアターの常連さんではありませんが、

たまにやって来ます。いつも親子で仲良く。

シアターの住人ブラックバード夫妻でさえ

子供を連れて来たことは1度もないので、

親子3羽連れのスターリングはとても興味深い存在。

 

因みに日本名はホシムクドリだそうです。

 

後から来たくせに、

数的優位で強引にお皿を占拠するスターリング親子。

突然の闖入者の傍若無人ぶりに

さすがのしっかり者ミセス・ブラックバードもなすすべなく

無抵抗のまま激しく後を追いかけられ、追っ払われてしまう始末。

 

あらあらあらと夫と成り行きを見ていたら、

松の枝の上に子供だけ残して、

両親は何処かへ飛んでいってしまいました。

 

1人ぼっちで残されたスターリングの子供。

ポツンと心細そう。

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スターリングの子供。ママはまだかな〜(泣

その後もずっと双眼鏡で眺めてたのですが

待てど暮らせど親は戻って来ません。

いったいどこまで行っちゃったんだろ?

 

徐々に心配になりながら待つこと15分。

やっとママ・スターリングが戻って来ました。

ホッとした表情の子供。

口移しでエサをもらって、今度は親子一緒に飛んで行きました。

良かった、良かった。

 

ダーウィンが来た!』の平原綾香が歌う

エンディングの曲が聞こえてきそう。

ちょっと感度的なシーンでした。

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体は大きくてもママには甘ったれ

この親子、今日も来たんですが

ママがお皿で食べてる横で子供はじっと見てるだけ。

お皿のすぐ隣に居るのに自分では食べようとせず

昨日と同じように口移しでママに食べさせてもらってました。

かなりビックリ!

 

親とほぼ同じ大きさ、デッカい図体をして

まだ1人でエサを食べられないとは!

 

ママの方の溺愛ぶりもかなりのもの。

可愛い我が子のためなら容赦なく

先に来ていたブラックバードまで押し除けるのですから。

 

鳥版モンスター・ペアレント

 

でも鳥のヒナが無事成長する確率は低いので

ひとりっ子も珍しくないんだそう。

過保護になっても親達は懸命にヒナを危険から守り

たっぷりエサを与え、愛情を注いで育てるのでしょうね。

 

微笑ましい仲良し親子の光景を見られてラッキーでした。

 

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イギリスの野鳥たち② ピカピカな鳥 マグパイの鳴き声はとってもユニーク

最近こんな昔懐かしい歌をよく口ずさんでいます。

 

♫小鳥はとっても歌が好き

母さん呼ぶのも歌で呼ぶ

ピピピピピ

チチチチチ

ピチクリピッ

 

本当にその通り。

我が家の庭はいつでも鳥の声でいっぱい。

特に朝と夕方は一層賑やかに大合唱が始まります。

鳥たちって本当に歌が大好き。

お喋りも大好きなんですね。

 

多分一番お喋りなのはブラックバード

ほぼ1日中

パーピー、ピリリリー、ピーピッピピーと

鳴き声もバリエーション豊富で賑やか。

時には喧しく感じることもあるくらい (笑

 

ロビンは鈴を転がすようにリリーン、リリーン。

グレイト・ティット(シジュウカラ)はティーチャー、ティーチャー。

 

鳥によって鳴き声は千差万別異なこともここへ来て知りました。

 

でも異色なのはやっぱりマグパイかな。

 

日本名はカササギ

カラスの仲間だそうですが、

黒白のハッキリしたツートンカラーに背中のブルーが鮮やかで

カラスよりずっとスタイリッシュ!

 

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ヨチヨチ歩く姿がキュートなマグパイ君

 学名はピカピカ、と言うんだそうで

えっ?羽根がピカピカして光沢があるから?

ひょっとして日本語?

と思ったらラテン語でした。

覚えやすくて親しみが湧きます。

 

最初に彼らを見たのは高速道路の分離帯。

その後は近くの教会の庭でした。

広い場所が好きなのかな、と思っていましたが

我が家の庭にも来てくれるようになりました。

 

マグパイ君、

翼を広げて颯爽と飛んでる姿もカッコいいけど

ヨチヨチと足がもつれたみたいに歩く姿もまた可愛い!

 

体が大きいのにいつも遠慮がち。

小さい鳥を威嚇したり意地悪もしないし

エサを食べる時も邪魔にならないよう、

コソコソっと隅っこで食べます。

 

時折リス同士、鳩同士の内輪揉めに巻き込まれそうになると

おっとっと〜という感じで身をかわすのも面白い。

 

いい奴なんです。

 

でも何と言ってもユニークなのはその鳴き方。

ガチガチガチガチ…

お世辞にも美しい鳴き声ではないけれど

彼ららしくて存在感タップリ。

 

日本ではガチガラスとも呼ばれるそうです。

 

百人一首大伴家持の歌

 

カササギの  渡せる橋に置く霜の

白きを見れば  夜ぞ更けにける

 

では、

翼を広げて橋を作り、七夕の彦星と織姫の仲立ちをする

ロマンチックな役割で登場するので

嫋やかでほっそりした優雅な鳥なのかと思ってたら

実物は想像してたイメージとは全く違ってました。

 

飄々としてユーモラスな彼らには

日本名のカササギより英語名のマグパイの方がピッタリ来るような。

 

このマグパイ君はとても頭の良い鳥なんだそうです。

イルカは鏡に映った像を自分の姿と認識できるそうですが

マグパイもそれができるのですって。

イルカと同じくらい頭が良いって事ですね。

 

そんな彼らの賢さを実感した事件がありました。

 

ある日のお昼頃。

ガチガチガチガチ!

外でけたたましく鳴く声がして

何事かと驚いて庭に出てみたら、

隣の家との境の塀際に潜んでいる猫と

その真上の木の上で鳴き叫んでいるマグパイを発見。

どうやらマグパイはこの猫に向かって鳴いていたようです。

 

マグパイはとても警戒心の強い鳥。

家の中に居る私達の少しの気配でも気付いて直ぐに飛び立ってしまうほど。

でもこの時は、私がすぐそばにいるのもお構いなく

激しく鳴き続けていました。

 

この猫は近所の飼い猫で、時々庭に遊びに来るんです。

人に慣れているので私の顔を見ても甘えた声で鳴いて逃げません。

猫は大好きですがウチにはリスも鳥達もいるので

庭に入れないよういつも追い払ってたのですが。

 

マグパイにとって猫は天敵。

危険な存在なので懸命に追い払おうと威嚇してたんですね。

猫はすぐに隣の庭に退散しましたが

マグパイ君はなおも猫の後を追い、

完全に姿が見えなくなるまでしつこく鳴き続けていました。

普段はあんなに控えめで優しいのに

さすが、やる時はやりますね〜

 

マグパイ君、危険を教えてくれてありがとう。

せっかくのマグパイアラート

これからは私達ももっと注意しないとね、

と話していた数日後。

もっと決定的な場面に遭遇しました。

 

朝起きて窓を開けたら、

またマグパイが激しく鳴いています。

急いで庭に出ると案の定、同じ猫がいました。

でも今度は木の上に!

 

そして同じ木の上、数メートル離れたところにマグパイと鳩が!

マグパイが鳩を後ろに庇うようにして猫と対峙、

猫に向かって鳴き叫んでいるのです!

まさに危機一髪。

 

ガチガチガチガチガチガチガチガチ!

 

驚いてその場に立ち尽くした私に

二階の窓から夫の叫ぶ声が。

「猫を追い払え!」

はっと我に帰り、大急ぎで猫を庭の外へ追い出しました。

 

マグパイ君、

自分だってやられるかもしれないのに

まさにカラダを張ったマグパイアラート。

いやぁ〜、感心しました!

 

ブラックバードのようにいつも庭にいるわけではないけど

彼はここが自分の庭だと思って守ってくれてるんですね。

 

リスや鳥達が憩う平和な私達の庭

ガーデン・シアターの頼もしいボディガード、マグパイ君。

ボディカラーもピカピカだけど

中身も本当にピッカピカの、勇気ある鳥なんですね!

改めて脱帽しました。

 

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オッサン化が進行中

イギリスでの巣ごもり生活も7週目。

私も夫も1月末以来髪を切りに行ってません。

「髪が伸びすぎた」と夫がうるさく言うので、

先日夫の髪を初めてカットしました。

 

伸びすぎた、と言っても

オトシ頃だから彼の頭髪は全体的に薄く(笑)

邪魔になるほど多い訳でも長い訳でもなく、

襟足が気持ち長くなったくらいで

はっきりいってほとんど変わり映えしてないんですけどね。

 

でも欧米人の髪は細い!切りやすい!

朝起きて、枕の上に落ちている夫の髪の毛を見た時

ネコの毛か?

と見紛いました。

いや、多分もっと細い。

羊毛?

 

自分の前髪を切るために日本から持ってきた

ロフトで3千円くらいしたプロ用の梳きバサミを使ったのですけど

普通のハサミでも〜充分。

全体をかなり適当にカットし

それなりにキチンとまとまりました。

素人の私でも出来るのだから

欧米人のヘアカットなんてチョロいもんだ。

これだからイギリスの美容師の技術が伸びないんだね、

と納得。

 

夫の方はスッキリしましたが、私の髪は伸び放題のまま。

3ヶ月前はショートボブだったのに、今やセミロング。

 

イギリスの美容院でワカメちゃんにされてしまった日本人を沢山知ってるので、

ロンドン時代からカットは絶対に日本人のスタイリストにお願いしています。

東洋人の髪は硬くてコシがあり、量も多いので

技術がないとカットの時髪が逃げてしまい

レイヤーカットなんかとても無理らしい。

ぱっつん、ざっくり。

で、ワカメちゃんの大量生産。

 

今の家に引っ越す時、

ヘアカットどうしようと悩んでいたら

奇跡的にこんな田舎にも日本人の美容師さんが居て

お店でなくその方のお家でカットして下さるので

お値段とってもリーズナブル、腕も良くてラッキー。

またそろそろと思っていた矢先のロックダウンでした。

 

夫がお返しに私の髪を切ってやると言ってくれたのですが、

プロの美容師ですらまともにカットできないのに

お前にできるわけないだろーが!

セルフカットする自信は毛頭ないし

前髪だけは自分で切ったものの

やっぱりモッサリ感は拭えません。

ロックダウン解除まで

カチューシャや髪ゴムでしのぐしかないなぁ。

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果敢にもセルフカットに挑戦した勇気ある方々

(写真はお借りしてます) 

 

さらに人に会わないからいいやでほっておいたら

生え際辺りの白髪もかなり目立ってきました。

この際グレイヘアにしちゃおうかなとも考えましたが、

近藤サトみたいになるにはかなり遠い道のり。

面倒くさいけど白髪染めだけはやらないと。

多分…そのうちに。

 

外出しないとだらしなくなってダメですね〜

 

外食の時にでも着ようと思っていたワンピースも出番なし。

トイレットペーパー節約のために家では厚着をしてるので

毎日のファッションは着古した夫のセーターにジャージにエプロン。

お掃除が終わった直後には

まさに着ぶくれ白髪振り乱した、初老の落武者そのものです。

 

そういや顔の産毛も久しく剃ってなかったので

今日ふと鏡を見たら、口の周りにはうっすらとヒゲ、

アゴにも7mmくらいの長い毛を見つけ

慌てて引き抜きました。

 

もはや女子力は完全に死滅。

オバサンというよりオッサン化してるのか?

と情けなく、哀しくなりました。

 

やっと念願のマイホームも買って

さぁ、それではお庭で優雅にアフタヌーンティー

なんて夢見てたのに。

まさか新居でオッサンになるなんて。

 

でもよく考えたら、ここに引越してきてから

家をピカピカにするのには余念がなかったけど

オンナ磨きの方は疎かにしていたような気がするなぁ。

たまに外出したり、他人に会ったりする時だけ

仕方なくオシャレしてたのかも。

ロックダウンがなくても

オッサン化は密かに進行してたのかもしれませんね。

 

イギリスのコロナ感染のピークは越えたそうですが、

ロックダウンを緩めるかどうか今政府で検討中。

方針が発表されるそうです。

 

早く髪切りに行きた〜い。

ドレスアップしてオサレなレストランに行ったり

旅行にも行きたいなぁ。

 

このままだとオッサンを通り越して

おじいちゃんになっちゃいそう!

 

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イギリスのネズミ メルチセデックと友達になれなかった日

昨日の朝、雨上がりの庭でいつものようにエサやり。

 

ダイニングの窓から3密状態のリスや鳥達を眺めながら、

 

ここはのどかだなぁ

世間のコロナ騒ぎとは別世界

 

なんていい気分で夢想していたら、

何やら不審な小さいモノの動きに目が止まりました。

 

リスの赤ちゃん?

 

いや、もっと小ちゃくてもっと黒い。

え?

まさか…

 

出たぁ

 

ネズミ君、いや憎っくきネズミ野郎です。🐀

 

リス達に混じってちゃっかりお皿の周りをウロウロ。

でもリスのように堂々としてなくて、

明らかに挙動不審なので違和感を感じたのです。

 

家の中からただならぬ殺気を感じ取ったかのように

ネズミはなぜか方向転換。

池の周りの花壇に飛び乗ったと思ったら、

なんと鼻先に何か白いものをぶら下げて出てきて、

大パニックで周囲をぐるぐる!

 

夫が仕掛けておいたネズミ獲りに鼻を挟まれたのです。

 

ネズミは以前にも何回が庭に出没していて、

夫があちこち調べた結果、

どうも池の周りの岩の隙間から穴を掘って、

洞穴のようにして暮らしているらしい。

 

池の周りの花壇の中に仕掛けたネズミ獲りは

誤ってリスが引っかからないよう、

リスの嫌いなチーズを置き小さい鉢の中にセット。

更に入り口をブロックで塞ぎ

体の小さいネズミしか通り抜けられないよう

細心の注意を払っていました。

その甲斐あってネズミが引っ掛かったのに。

 

夫が庭に飛び出してスコップを手に追いかけ、

あちこち探し回りましたが

結局ネズミもネズミ獲りも見つからず。

 

悲しいかな、ここイギリスでは

古いお家にはたいていネズミが住んでいます。

日本のゴキブリみたいな存在らしく

ネズミ獲りはDIYショップなどで普通に売られています。

ネズミ獲りがゴキブリホイホイな国なのです。

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夫が買ったこのネズミ獲り。

B&Qのセールで確か1ポンドくらいでした。

エサを置いてネズミをおびき寄せ、

ネズミがエサを食べるとバネ式のロックが降りて

ガチャンと首を挟まれるという

至ってシンプルな仕掛け。

 

夫は、エサを置いた位置が手前過ぎたために

本来首を挟まれて瞬殺できる筈が鼻だけ挟まれて取り逃がした

と、大変悔やんでおりました。

 

私達はロンドンのフラットにいた時もネズミの被害に遭っています。

 

最初の異変はパントリーにしまっていたビスケット。

袋に小さい穴が開いているのを発見し、

「メルチセデックがいるんじゃないの?」

と夫に聞きました。

 

メルチセデックというのは

屋根裏部屋に追いやられた小公女セーラ

そこで仲良くなったネズミの名前です。

私達が住んでいたのは最上階のフラットで、

寝室の屋根が低く傾斜していたため、

自分達を「屋根裏部屋の住人」と呼んでいたのです。

 

「大丈夫。今までここで出たことないから」

と夫は笑ってきっぱり否定。

そうか、じゃぁスーパーで不良品を買っちゃったんだね、

なんてのん気に話していました。

 

でもその後も、

日本からわざわざ持ってきた鰹だしの箱や

鶏ガラスープの素の袋に謎の裂け目がみつかり、

私達は「????」

 

ノー天気な私達は

大家さんがネズミを駆除したよ〜と知らせてくれるまで

メルチセディックの仕業だったことに気づかず、

ふたりとも青〜くなりました。

 

後で考えたら、

あのフラットは築100年以上のエドワード朝時代の建物なので

ネズミがいても全然不思議じゃなかったのですけど。

 

家の中にネズミがいて、

勝手に食品庫の中をウロウロしてるなんて!

普通の日本人の家庭では考えられないですよね。

 

でもこの国ではネズミはどこにでもいるんです。

ダウニング街10番地、

最近公務に復帰し、6人目の子供も産まれた

あのボリス・ジョンソンが住む首相官邸にも。

 

首相官邸にはラリーと言う名前の有名な猫が住んでいます。

首相官邸ネズミ捕獲長」という立派な肩書きまで持つ彼は

官邸内のネズミを捕獲する役割を担う、れっきとした公務員猫なんです。

(写真はテレグラフの記事からお借りしてます)

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ラリー君とネズミ。トドメを刺さなかったためにこの後解任騒ぎになったとか?

 

で、

鼻を挟まれたネズミのその後ですが。

 

午後になって

庭の端でネズミ獲りに挟まれたまま息絶えているのを夫が発見、

丁重に埋葬しました。

(チーン)

 

まぁ今回は家の中でなく、庭だったのでまだ良かった。

家の中でご対面したらそれこそこっちがパニくって

ドアや柱に顔をぶつけそう。

ロンドンの二の舞にならないよう、家の中をしっかり点検しなければ。

 

死んだネズミは体長20cmくらいの大型。

そのサイズからネズミ一家の大黒柱だったかも。

家で彼の帰りを待ちわびてるかもしれない

メルチセデック夫人や子供達のことを考えると

正直ちょっと(かなり)胸が痛みました。

 

でもその後、夕方のエサやりタイムに

また別のデカいネズミを発見。

図々しくも池から離れたキッチンの前のパティオまで越境し、

お皿のエサを物色しているではありませんか!

 

ざけんなよ、クソネズミ〜

絶対に許せん!🌋

 

さっきのメランコリーは何処へやら。

怒り心頭で狂気のように庭に飛び出しネズミを追い払うと、

夫と一緒に2個目のネズミ獲りをパティオの隅に仕掛けたのでした。

 

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イギリスの野鳥たち① パイに焼かれても… 元気印の鳥ブラックバード

野鳥を観るようになって気づいたのですが、

鳥っておふたり様世界なんですね。

 

我が家に来るほとんどの鳥は

パートナーとつがいで行動してます。

昨日もアオガラご夫妻が庭のココヤシファイバーの鉢を突っつき

小さなくちばしでファイバーを一生懸命引きちぎってました。

協同作業で巣作りをしてるのでしょうね。

 

結婚してからバードウォッチャーになって良かった。

シングルの時だったら焼きもち焼いてたかも。

 

鳥がカップルで生活するのは子育てのため。

卵を温めたり、餌を取ってきてヒナに与えたりするには片親では無理。

どうしてもオスとメスが協力する必要があるのですって。

 

でも鳥のカップルは見た目がほとんど一緒。

小さいので、肉眼でオスとメスを見分けるのはほぼ不可能。

その点ブラックバードはオスメスの違いがはっきりしてるので

初心者の私でもすぐに分かります。

 

オスは全身が真っ黒で黄色いくちばし、

メスは全身が茶色でくちばしも茶色です。

私達は愛情と尊敬を込めて彼らを

ミスター&ミセス・ブラックバードと呼んでいます。

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お茶目なミスター・ブラックバード

仲良しのブラックバードご夫妻ですが

性格は似ていません。

ミセス・ブラックバードは働き者でしっかり者。

育児のためのタンパク質補給に

お皿のエサだけでなく、地面を突っつき

土を豪快に跳ね飛ばしては虫を探して食べ、

時には自分の巣の子供達に運んだり。

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土掘りに忙しいミセス・ブラックバード

方やミスターはあまり土掘りはせず

専らお皿からお皿へ飛び移りお気楽に食べるのが好き。

大抵いつも庭にいて遊び回っていて、

巣にはほとんど戻っていないように見えるけど

ちゃんとイクメンしてるのかしら?

グータラ亭主でなければいいのですが。

 

日本ではあまり見かけませんが

ブラックバードはイギリスではどこにでもいる

お馴染みの鳥だそうです。

たぶん誰でも聞いたことがあると思う

ビートルズのナンバー、『Blackbird』 にも歌われていますね。

 

この歌を作曲したポール・マッカートニーはブラックバード

当時の白人優位の社会で抑圧されていた黒人女性になぞらえたとのこと。

でも私が見る限り彼らには歌のような悲壮感は皆無。

 

芝生の上をツツツツーっという感じで滑るように歩き回ったり、

きゃきゃきゃきゃきゃーとけたたましく鳴きながら

枝から枝に飛び移ったり、

止まった枝の上で得意そうに尾っぽをくいっと持ち上げたり。

 

とにかく賑やかで愛嬌たっぷりのユーモラスな鳥。

活発で、自由自在にガーデン・シアターを飛び回り

ロックダウンで外に出れない私達を

楽しい気分にしてくれるムードメーカーです。

 

朝夕のエサやりタイムにはもう待ち構えていて

誰よりも早くお皿に直行。

リスやハト達に混じっても臆することなく

追い散らされてもメゲずにすぐ舞い戻って来ます。

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ハトと一緒にエサをついばむミスター

 ロビンと同じように人懐っこく、

平気で私達のすぐそばまで来るのですが、

ロビンはオペラ歌手のように芸術家気質なのか

時々歌声は聞こえても姿を見せないことがあります。

ブラックバードの方はいつでも庭にいて、

見た目も地味で庶民感じがします。

 

ブラックバードの日本名はクロウタドリ

 

私の好きなアガサ・クリスティーのミステリーに

『ポケットにライ麦を』という作品があります。

マザーグースの『6ペンスの唄』の通りに殺人が行われるのですが、

この詩の中にこんな一節が。

 

24羽の黒ツグミ

パイの中に焼き込められた

パイを開けたらそのときに

歌い始めた小鳥たち

 

マザーグースらしいなんともシュールな詩ですが、

この黒ツグミ

英語ではなんとブラックバードだったんですね!

最近知りました。

 

Four and twenty blackbirds
Baked in a pie.
When the pie was opened
The birds began to sing.

 

クロウタドリがなぜ黒ツグミと誤訳されたのか。

翻訳者が私のように鳥に詳しくなかったのか、

クロウタドリだと語呂が悪いので敢えてそうしたのか

理由はわかりませんが

パイに焼かれても明るく歌い出しそうなほど

ブラックバードはいつでも元気いっぱい。

 

ビートルズの歌よりも

こちらの方が彼らのキャラクターにピッタリな感じがします。

 

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イギリスで突然バードウォッチャーになる

田舎暮らしの我が家の庭は木が多く、

近くに大きな森もあるせいか

毎日庭でたくさんの野鳥を見ることができます。

うーんと、より正確に言うと

たくさんの野鳥の声を聞くことができる、かな。

小さい鳥達は動きが素早く、いつでもその姿を肉眼で

はっきり見られるわけではないので。

 

私、元々動物は大好きなんですけど

野鳥については全くの初心者です。

日本にいた時、名前と顔が一致、

いや名前と姿?が一致していた鳥といえば

スズメ、カラス、ハト、カモメ、ツバメくらい。

ああ、あとハクチョウとアヒルも?

まぁその程度だったのですが。

 

そんな私が今では双眼鏡とスマホを常時携え、

ダイニングの窓から我が家の庭、

お気に入りのガーデン・シアターを

賑やかに飛び交う野鳥達を追いかけ、

時にはシアターに飛び入り出演してシャッターチャンスを狙う

いっぱしのバードウォッチャーに!

 

ドシロウトの私を

野鳥ワールドに引っ張り込んだのは

このロビンちゃん。

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カメラ目線してくれてありがとう!

オレンジ色に染まった胸を膨らませ

誰よりも澄んだ高い声で歌う

人懐っこくて超キュートな鳥です。

 

夫が庭の土を耕したり、

木の枝や葉っぱを剪定していると、

平気ですぐそばに来て面白そうに眺めています。

夫が言うには

耕した土や切り落とした枝や葉っぱの裏には

たくさんの虫がいるのを知ってるからだそうです。

さすが庭師の友達と言われる鳥ですね。

 

うちにいるロビンはEuropean Robin という種で、

日本のコマドリとは異なるらしく、

確かに写真で比べると体の模様も違うし、

European Robin はぽっちゃりした体型で

日本のコマドリの方がスラッとしてますね。

なので私はコマドリと言わずに

彼らをロビンと呼ぶことにしています。

 

私にとってのロビンは

個人的にとても思い入れのある鳥でもあります。

小学生の時に初めて読んで今でも大好きな小説

秘密の花園』にも重要な役で出て来ます。

地面をつつき、

主人公に花園の鍵のありかを教える

とても頭のいい鳥。

ピーター・ラビットの絵本にも登場してますよね。

 

うちのロビンも

夫が餌やりのトレイを庭に設置にした時、

他のどの鳥にも先に見つけてそこで食べました。

とても好奇心の強い、

観察眼の鋭い賢い鳥なんです。

 

イギリスではロビンは

クリスマスの鳥としても有名みたいですね。

結婚前に夫がくれたクリスマスカードも

ロビンの絵でした。

 

そんなこんなでロビンに始まり、

次々に夫が指差して新しい野鳥達を教えてくれたので

その魅力にどハマりしてしまいました。

 

今のところ、

我が家の庭で確認できた野鳥達は

ロビン

ブラックバード

キジバト

カラス

スズメ

カササギ

シジュウカラ

アオガラ

ミソサザイ

シメ

ゴシキシメ

カケス

アオサギ

など。

 

このうちスズメは前庭限定。

なぜか陽当たりいい裏庭には来ないのです。

天敵でもいるのかな?

 

小さい野鳥の観察は超難しいです。

彼らは動きが早く、こちらがちょっとでも動くと

警戒してすぐに飛び立ってしまうので、

初心者の私はちょっとモヤモヤします。

もっといい望遠レンズと三脚がほしい〜

 

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シジュウカラカップル 頑張って撮れました〜

 

鳥を見た後に夫が持っている野鳥の本で調べ

名前を確認します。

なのでまず英語の名前で覚え

それから辞書を引いて、

ヘェ〜これがあの鳥だったんだと納得。

 

イギリスにはRSPB(王立鳥類保護協会)

という自然保護団体が主催する

Big Garden Birdwatch という

バードウォッチングの調査があります。

1月末の指定した3日間のうち

いつでもいいので1時間を選び、

自分の庭に降り立った野鳥の数を数え

RSPBに報告するんだそう。

 

毎年およそ50万人が参加する

大規模なイベントです。

データが野鳥保護に役立つだけでなく、

この国の人達の

野鳥への深い愛情が伝わってきます。

 

残念ながら今年は間に合いませんでしたが、

来年は絶対うちも参加しようと思います。

因みに今年の被観察数トップはスズメ。

17年連続の栄冠です。

ロビンちゃんも8位でトップテン入り。

 

ただ心配なのは、

この調査が始まった1979年以降

観察される野鳥の数が激減していること。

スズメは53%減、ロビンも32%減だそうです。

原因はやはり汚染や気候変動、

緑の減少などのようで、

ナショナル・トラストなどによる

自然保護が活発なイギリスと言えど、

例外ではないんですね。

 

私達に出来るのはせいぜいエサやりと

ストレスのない環境作りくらいですが、

鳥達にはいつも思う存分

可愛い歌声で気持ち良く歌ってもらいたいな。