マイ♡スイートホーム in Britain

イギリスお家奮闘記

イギリスのネズミ メルチセデックと友達になれなかった日


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昨日の朝、雨上がりの庭でいつものようにエサやり。

 

ダイニングの窓から3密状態のリスや鳥達を眺めながら、

 

ここはのどかだなぁ

世間のコロナ騒ぎとは別世界

 

なんていい気分で夢想していたら、

何やら不審な小さいモノの動きに目が止まりました。

 

リスの赤ちゃん?

 

いや、もっと小ちゃくてもっと黒い。

え?

まさか…

 

出たぁ

 

ネズミ君、いや憎っくきネズミ野郎です。🐀

 

リス達に混じってちゃっかりお皿の周りをウロウロ。

でもリスのように堂々としてなくて、

明らかに挙動不審なので違和感を感じたのです。

 

家の中からただならぬ殺気を感じ取ったかのように

ネズミはなぜか方向転換。

池の周りの花壇に飛び乗ったと思ったら、

なんと鼻先に何か白いものをぶら下げて出てきて、

大パニックで周囲をぐるぐる!

 

夫が仕掛けておいたネズミ獲りに鼻を挟まれたのです。

 

ネズミは以前にも何回が庭に出没していて、

夫があちこち調べた結果、

どうも池の周りの岩の隙間から穴を掘って、

洞穴のようにして暮らしているらしい。

 

池の周りの花壇の中に仕掛けたネズミ獲りは

誤ってリスが引っかからないよう、

リスの嫌いなチーズを置き小さい鉢の中にセット。

更に入り口をブロックで塞ぎ

体の小さいネズミしか通り抜けられないよう

細心の注意を払っていました。

その甲斐あってネズミが引っ掛かったのに。

 

夫が庭に飛び出してスコップを手に追いかけ、

あちこち探し回りましたが

結局ネズミもネズミ獲りも見つからず。

 

悲しいかな、ここイギリスでは

古いお家にはたいていネズミが住んでいます。

日本のゴキブリみたいな存在らしく

ネズミ獲りはDIYショップなどで普通に売られています。

ネズミ獲りがゴキブリホイホイな国なのです。

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夫が買ったこのネズミ獲り。

B&Qのセールで確か1ポンドくらいでした。

エサを置いてネズミをおびき寄せ、

ネズミがエサを食べるとバネ式のロックが降りて

ガチャンと首を挟まれるという

至ってシンプルな仕掛け。

 

夫は、エサを置いた位置が手前過ぎたために

本来首を挟まれて瞬殺できる筈が鼻だけ挟まれて取り逃がした

と、大変悔やんでおりました。

 

私達はロンドンのフラットにいた時もネズミの被害に遭っています。

 

最初の異変はパントリーにしまっていたビスケット。

袋に小さい穴が開いているのを発見し、

「メルチセデックがいるんじゃないの?」

と夫に聞きました。

 

メルチセデックというのは

屋根裏部屋に追いやられた小公女セーラ

そこで仲良くなったネズミの名前です。

私達が住んでいたのは最上階のフラットで、

寝室の屋根が低く傾斜していたため、

自分達を「屋根裏部屋の住人」と呼んでいたのです。

 

「大丈夫。今までここで出たことないから」

と夫は笑ってきっぱり否定。

そうか、じゃぁスーパーで不良品を買っちゃったんだね、

なんてのん気に話していました。

 

でもその後も、

日本からわざわざ持ってきた鰹だしの箱や

鶏ガラスープの素の袋に謎の裂け目がみつかり、

私達は「????」

 

ノー天気な私達は

大家さんがネズミを駆除したよ〜と知らせてくれるまで

メルチセディックの仕業だったことに気づかず、

ふたりとも青〜くなりました。

 

後で考えたら、

あのフラットは築100年以上のエドワード朝時代の建物なので

ネズミがいても全然不思議じゃなかったのですけど。

 

家の中にネズミがいて、

勝手に食品庫の中をウロウロしてるなんて!

普通の日本人の家庭では考えられないですよね。

 

でもこの国ではネズミはどこにでもいるんです。

ダウニング街10番地、

最近公務に復帰し、6人目の子供も産まれた

あのボリス・ジョンソンが住む首相官邸にも。

 

首相官邸にはラリーと言う名前の有名な猫が住んでいます。

首相官邸ネズミ捕獲長」という立派な肩書きまで持つ彼は

官邸内のネズミを捕獲する役割を担う、れっきとした公務員猫なんです。

(写真はテレグラフの記事からお借りしてます)

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ラリー君とネズミ。トドメを刺さなかったためにこの後解任騒ぎになったとか?

 

で、

鼻を挟まれたネズミのその後ですが。

 

午後になって

庭の端でネズミ獲りに挟まれたまま息絶えているのを夫が発見、

丁重に埋葬しました。

(チーン)

 

まぁ今回は家の中でなく、庭だったのでまだ良かった。

家の中でご対面したらそれこそこっちがパニくって

ドアや柱に顔をぶつけそう。

ロンドンの二の舞にならないよう、家の中をしっかり点検しなければ。

 

死んだネズミは体長20cmくらいの大型。

そのサイズからネズミ一家の大黒柱だったかも。

家で彼の帰りを待ちわびてるかもしれない

メルチセデック夫人や子供達のことを考えると

正直ちょっと(かなり)胸が痛みました。

 

でもその後、夕方のエサやりタイムに

また別のデカいネズミを発見。

図々しくも池から離れたキッチンの前のパティオまで越境し、

お皿のエサを物色しているではありませんか!

 

ざけんなよ、クソネズミ〜

絶対に許せん!🌋

 

さっきのメランコリーは何処へやら。

怒り心頭で狂気のように庭に飛び出しネズミを追い払うと、

夫と一緒に2個目のネズミ獲りをパティオの隅に仕掛けたのでした。

 

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