マイ♡スイートホーム in Britain

イギリスお家奮闘記

ガーデン・シアターの俳優たち


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家を探していた時、

一番重視していたのが庭と陽当たりです。

どんなに間取りが良くても、

どんなに綺麗にリフォームされていても、

庭が北向きだったらNG 🙅‍♂️。

あまり小さ過ぎる庭もダメ。

 

正直、私は家自体が綺麗な方が良かったので、

泣く泣く諦めた家も少なくありません。

でも自分の庭で野菜作りをするのが夫の長年の夢。

陽当たりの良い広い庭は絶対条件でした。

 

そして巡り会ったのが今の家です。

ビューイングに行く前はそれほど期待していませんでしたが、

庭を見た途端、2人共一目で気に入りました。

 

南向きの庭は周囲をたくさんの木々に囲まれ、

庭を隔てた向かいの家の屋根越しに、

近くの大きな公園の森が見えます。

 

庭の中央はなだらかに傾斜した芝生が広がり、

手前と奥には石と煉瓦で造られたパティオ。

右側には低い灌木に覆われた小さな池もあります。

 

1日中鳥のさえずりが聞こえる庭は、

緑の垣根で外からの視界はほぼ遮られて、

まるで別世界。

 

庭には思いがけない、

嬉しい恩典も付いていました。

 

ダイニングの窓は床まであるフランス窓で、

庭の景色を一望できます。

私達はこの庭を

シアター と呼んでいます。

 

レッドカーペットならぬ緑の屋外劇場では

可愛いらしい俳優たち、

リスや様々な鳥たち、時にはキツネや猫も

入れ替わり立ち替わり現れて、

愉快な寸劇を繰り広げます。

毎日食事しながらこうした光景を観られるのは、

最高に贅沢な楽しみ!

 

時々夫がガーデニングで、

私も洗濯物を干しに、通行人役で?登場します。

でもシアターの主役は動物と鳥たち。

さながら

ピーター・ラビットの森 🌳

に暮らしているようです。

 

彼らの多くは庭の高い木に巣を作って住んでいて、

1日に何回も庭に降りて来ては、

忙しく動き回っています。

朝起きて窓から庭を見下ろすと、

大抵誰かがエサを探してウロウロしているので、

私達は大急ぎで階下に降り、

リンゴの芯やライス、レンズ豆などを庭に撒きます。

 

俳優たちの中で最も頻繁に登場する主人公はやはり

リスたち。🐿

つぶらな瞳とふわふわの毛並み、

敏捷な動きがなんとも愛くるしい!

ロンドンの公園などで目かけるリスはとても人懐っこく、

人の手からエサを取って食べるほどです。

でも我が家のリス達は

窓越しに近くのパティオに来ることはあっても、

私達が庭に出ている時は、

決して私達のそばには近寄りません。

彼らは野生のリスなのです。

 

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リス達の中で私がお気に入りなのは、

尻尾の短いリス。

ショーティと名付けました。

他の尻尾の長いリスより体が小さく、

走る時もバランスが取りづらいせいか、

ピョコタンピョコタン

という感じで、少しぎこちなく見えます。

  

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最初に彼を見た時、可哀想で胸が潰れました。

夫はキツネか、近所の猫に噛み切られたのだろうと言います。

どんなに痛かっただろう、

このまま生きられるのだろうか、

と。

 

冬の間、リス達は長い尻尾を体に巻きつけ、

寒さをしのいで眠るそうです。

ショーティはひとりで居ることが多く、

他のリスが来ると追い払ったりするので、

ひとりぼっちであの短い尻尾で、

どうやって冬を乗り切るのだろうか、

と、とても心配でした。

 

でも冬が終わっても彼はほぼ毎日庭に現れ、

ピョコタンピョコタン

と元気に飛び回っています。

極寒の時にはリスは仲間とくっつき合って眠るそうで、

彼もひとりぼっちで眠る事はないから大丈夫だよ、

と夫。

良かった〜 🤗

 

実はリスの尻尾は取れやすい構造になっているそうです。

これは外敵に襲われた時、

尻尾を切り離して逃げるためだそう。

ネットで検索すると、

尻尾の短いリスはあちこちに結構いるみたい。

ただしトカゲと違って、

尻尾が再生されることはないそうなので、

一回取れてしまったらそれっきり。

次に襲われてしまったら…

 

可哀想なショーティ。

ひとりでいるのは周りを警戒しているから?

彼はこの先ずっとリスクを負って生きなければなりません。

頑張れ、ショーティ!

 

我が家のリス達はトウブハイイロリスという種で、

北米から来た外来種だそうです。

イギリスには元々キタリスという

ネイティブの赤い毛のリスがいたのですが、

トウブハイイロリスによってほぼ絶滅してしまいました。

トウブハイイロリスが持ち込んだ

ある種のウィルスのためだそうです。

 

外来種という事で、

天敵のテンを放ったり人の手で殺したりして、

彼らを駆除する地方もあると聞いてとても残念です。

キタリスの保護だからと言っても彼らに罪はないし、

こんな可愛いらしい動物を殺すなんて、

私は絶対賛成できません。

何とかキタリスもハイイロリスも

両方が平和的に共存する方法はないのでしょうか?

 

リスは保護された環境下では20年も生きるそうです。

我が家の庭は半分保護、半分野生だから

ショーティ達には10年くらいは生きてほしいな。

そしていつまでも私達の目を楽しませてほしいです。

 

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