マイ♡スイートホーム in Britain

イギリスお家奮闘記

沈黙の行列


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イギリスは外出禁止令発表後、初めての週末を迎えました。

 

あの後感染が怖くてスーパーに行くのはやはりためらいがあり、

冷凍食品や缶詰などで何とかしのいでいましたが、

とうとう冷蔵庫の中がほぼ空っぽになってしまったので、

今日は食料品の買い出しに行かなければなりません。

 

発表後のスーパーの様子はテレビやネットでは見ていましたが、

実際に近くのスーパーにどれ位在庫があるのか、

どれくらい混雑しているのか状況が分かりません。

でもとにかく、なるべく朝早く行った方がいいという事で、

起きて直ぐ、着替えもそこそこに近くのASDAに向かいました。

念のため2人ともマスクを着用。日本から持って来て良かった!

朝食をとっていないのでお腹がグーグー鳴りましたが、

背に腹は、いやコロナに腹は替えられぬ。

 

9時過ぎ。

駐車場に着くと、いつもの週末より車が少ない。

「ラッキー!やっぱり田舎はのんびりしてていいね」

「土曜日の朝だからみんな寝坊してるんだよ」

なんてノー天気な事を言いながらカートを取りに入口に向かうと、

目にしたのは長〜い 入場制限の行列。

スーパーを取り巻くように、その距離100メートル以上。

ざっと数えて50人以上が並んでいます。

 

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行列自体はこの国では特に珍しくもないのですが、

いつもの行列と違うのは、

人々が約2メートルの間隔を空けて並んでいること。

 

Facebookに誰かがアップしてた写真とそっくり! 🙀

 

しかも彼らは静かに、黙って並んでいるのです。

私達のような2人連れはほとんどいなく、

1人でカートを手にしじっと前を見つめているか、

スマホをいじっている。

日本なら、

脇にいる彼女に良いところ見せようといきがるお兄ちゃんとか、

キレやすい中年のおじさんとか、

店員をどやしつける輩が必ず1人や2人は出てくるのに。

整然と、とても行儀よく順番を待つ人々。

 

偉いね〜  イギリス人。👏

 

「列に並ぶのは慣れてるからね」

と少し得意げな夫。

日本人だってディズニーランドの順番待ちで慣れてるはずなのに、ね。

 

もちろん私達の田舎町でもヨーロッパなどからの移民は少なくないので、

待っている人全員がイギリス人ではないと思いますが、

行列における礼儀正しさは、この国の美徳のひとつ。

移民の人達もきっとその良い影響を受けているのでしょうね。

 

長い行列にもかかわらず、間隔を空けて並んでいるので、

実際の待ち時間は見た目のインパクトよりずっと短く、

直ぐに私達の順番が来て15分位で中に入る事が出来ました。

 

入口で入場制限している店員さんは背の高い屈強な青年で、

時々質問しにくる(文句でなく)お客さんに愛想よく、

でもキリッと応対していました。

日本の店員さんもただ恐縮してひたすらお客さんに頭を下げるのでなく、

ガラの悪い客にはもっと毅然とした態度を取れば良いのに。

 

駐車場ではパトカーもパトロールして警戒に当たっています。

これじゃあ例え文句を言って騒いだところで問答無用と追い返されるか、

もっと悪ければ来店禁止、

最悪逮捕されるのが落ちだな、と感心。

 

入場制限のお陰で店内は人が少なく、ごった返すようなこともないので、

濃厚接触の恐れは少なそうです。

外で待っている人達のためになるべく買い物を済ませようと、

私達は2手に分かれて売り場に向かいました。

 

時間が早かったせいか、

心配していた肉も野菜も卵もパンも、

どの棚にも商品はふんだんにあり、欲しかったものは全て買え、

パスタも1ヶ月以上ぶりに入手する事ができました。

 

レジの前にも2メートル間隔を空けるテープが貼られていましたが、

どのレジも空いていて私達の前にいたのは2名、後ろも1名のみ。

いつもより早くレジを抜ける事が出来ました。

 

家に帰り10時半くらいに遅い朝食をとり、ようやくひと息。

朝食を食べてから行っていたら、

きっともっと長い行列に並ばなければならなかったと思います。

 

私達の行ったASDAでは、

月水金の午前8時から9時までの1時間、

お年寄りとかでハンディキャップのある人達、

そしてNHSの関係者は優先的に入店出来るようです。

 

でも今日のようなお天気の良い暖かい日は良いですが、

雨の日や寒い日の屋外での行列はこたえるでしょうね。

コロナの1日も早い終息を願うばかりです。

 

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